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主人公と観客

「日帰り旅行に行って来ていい?」
ヨメが、旅行会社の広告をちらつかせながら、たずねてきた。
新潟までバスに揺られて、たらふくゴチソウ食って温泉に浸かる、というものだ。
「こういうのアナタ嫌いでしょ? だから私一人で行ってくるから。それとも一緒に行く?」
「冗談じゃない、こんなブロイラーみたいなことしたら一日といえど太っちまう。そんな旅はトシヨリになってからだ」
私は、断った。ヨメは、一人で行くことにした。

ヨメがTELをしたところ、3日とおかずに申し込み用紙が送られてきた。
開封すると、申し込み用紙や約款と共に「旅行のしおり」なるものも入っていた。行程を記した1枚の小さな紙片。。。だが、その久しく目にしなかったものに妙にどきどきした。
そのしおりを見た瞬間、自分がバカにしていた旅行がとても楽しげなものに感じられたのだ。
小学校の遠足を思い出したのだろうか。。。

花村萬月は、その著書で「オートバイの旅の醍醐味は、他人まかせにしない。自分が主人公なのだ。」と、その魅力を語っている。

花村氏の言葉を借りれば、
オートバイの旅=主人公(自分で動く)
バスの旅   =観客(自分を運んでもらう)
というように、相反する旅のスタイルは、劇場におけるそれぞれの役割に例えられるのではないかと思う。
そして、それには「それぞれの楽しさ」が存在するのだろう。
能動的に創りあげる楽しさと、受動的に享受する楽しさ。

もし次の機会があるのなら、私も共に参加してみよう。やってみなければ解らないことは、世の中にたくさんあるのだ。

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