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車輪的転職記(1)

昨年一念発起して、ここ1年は転職活動をしていた。
10年以上も光学機器の開発設計をしてきたが、どうせ転職するなら、と二輪メーカー開発職に挑んでみた。
結構楽しめた(笑)ので、記録に残すことにする。

まずは、業界の雄・H社である。
ある転職コンサルタント会社の主催する、セミナーと称する説明会に乗り込む。
企業の説明はもちろんのこと、1次面接・書類選考も兼ねている場だ。
担当のコンサルタントには、「年齢が年齢ですからねえ、異業種からは難しいと思いますよお」と言われたが、やるだけやってみたかったのだ。

セミナー当日。六本木の高層ビルの1フロアに、応募者100人弱が集められた。
最初の説明や先輩社員の話は、ごく一般的に職場の雰囲気とか、企業の姿勢、福利厚生が説明される。
やはり、ビジュアルではF1やロボットを全面に押し出してきた。
んー、オレF1には興味無いんだよねえ、と思いつつ熱心に聴くフリ(笑)。

そんな中、激しく食いついてしまったのが、研修内容。
2輪・4輪開発者はそれぞれの車両の走行訓練がある、というのだ。
自分の創るべき・創ったものを、自分で体感して考えろ、ということですか。
シビレた。。。ホントにそれ「仕事」ですか??
タマラン。。。開発設計者として理想の生活ぢゃないですか、それ?

次は、細分化された職場ごとの説明。10~20人が小部屋に集まり、その職場の責任者から、実際の業務に関する説明を聞く。質疑応答もある。
興味深かったのが、エンジンと車体の職場の分け方だった。
エンジン設計担当者というのは、「キャブ(またはFI)からマフラー、つまり吸気から排気までがエンジンの機能と言える」ので、当然マフラーも設計するものだと思ってたら、マフラーは車体設計者の担当だそうだ。
全体の配置を考えるに、フレームやハンドル,タンクと同一チームで考えた方が都合が良いらしい。
マフラーの容積等、エンジンの機能に直結する設計仕様は、エンジン設計者が車体設計者に投げるとのこと。
キャブ・FIはサプライヤに仕様を投げるから、エンジン担当者は燃焼(シリンダ)~出力(クランク)という、意外と範囲が狭い世界だった。

また、車体設計に関して、仕様の決め方について質問してみた。
つまり、世間のニーズに応えるのか、自分で創りたいものを創るのか、ということだ。
今は、ほとんどがニーズに応える(商品企画からのトップダウン?)カタチだそうだ。
「でも、これから変わっていくと思いますよ」とも言っていたが、今のラインナップを見ると少し信じられなかった。
某社のような下品なデザインを世に送り出すくらいなら、開発なんてやりたくないからね。

それから、CAEの活用状況も聞いてみた。
その回答の感蝕から察するに、超一流企業と言えどCAEの活用はまだまだ、といったカンジ。
CAEは扱いにくく、設計者と解析者にチームを分けられる場合が多いようだが、それはこの会社も例外では無いようだ。

最後は、面接。希望する職場の責任者に、マンツーマンで自分をアピールするのだ。
エンジンと車体、二つの職場に汗をかきかき必死にアピール。
今の職場で大人数に説明する機会が多少はあるせいか、意外とアガらずに話せたが。。。終わると疲労困憊。
ちなみにこの2人の職場責任者、その会話のやり取りから、タイプは全く違えど優れた知性を感じた。やっぱ一流企業だわ。。。(笑)

さて、これで終わりと思いきや、明日中に応募した動機をA4・1枚に書いてこい、だと。
入社したいなら熱い思いを語れ!、ということらしい。
書きました、当然。
日曜なので、丸一日かけて。
2回見直して、企業の情報も調べなおしたりして。
書き終わったら、メールで担当コンサルタントに直送。

で、その翌日、結果報告。
「異業種からで、しかも35歳は受け付けられないよ」
。。。って、んなら最初からそう言えーーーーーーーーーーーーーーーー!!

H社が、少し嫌いになったよ(苦笑)。

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