« 移動ガス室か? | トップページ | 縁台の下から »

金型屋人生雑感

3週間前に買った「世界の自動車を造った男」を読み終えた。
出版が日刊工業新聞社のわりには、技術的描写が少なく、不満を覚える。著者自身が、技術に疎い方らしい。
登場する荻原映久氏は、金型職人としての描写はもちろんあるが、経営者としての描写の方が多く見られる。精神論で経営を語るくだりは、一労働者としては嫌悪というか辟易というか。。。(苦笑)

但し、金型屋という、自動車業界の中でも特に馴染みの薄い世界にスポットを当てたことも、当てられた方の実績も、率直に賞賛したい。

バイク乗りとしては、40年前のホンダとの関係が興味をひいた。
4輪の開発も、当初から携わっていたという。

技術的内容は薄いものの、平易な文章につられて読み進めると、最後に近年の資本提携の裏話が始まった。
このくだりは、当時のニュースの記憶がまだ残っているだけに、生々しさを覚え、読み応えがある。
「日本株式会社」の特質が現れていて、非常に興味深い。

現在、オギハラの舵取りをする人物は、荻原姓ではない。
その現状と本書の最終章を照らし合わせてみると、「ひとつの時代が終わったのだな」と一抹の寂しさを感じた。

|

« 移動ガス室か? | トップページ | 縁台の下から »

コメント

やはり、ダボス会議の成果があるかも。

投稿: 修理固成 | 2008.02.12 01:01

 日経としては、「ものづくり」だが。

投稿: ヤマト | 2007.06.14 01:23

十大新製品賞、増田賞にトヨタ「レクサス」。日刊工業新聞社は06年(第49回)十大新製品賞の受賞製品を別表の通り決めた。本賞は毎年、企業が開発し実用化した製品の中から優れた10点(プラスα)を厳選して表彰する制度。電機、電子、情報、機械、精密、自動車、金属など82社、89点(複数社で1点の応募や、1社で複数点の応募を含む)の応募があった。贈賞式は25日11時から東京・飯田橋のホテルグランドパレスで行い、受賞各社に表彰状と盾、副賞(賞金)が贈られる。今回は、応募製品の中でとくに優れた製品に贈られる「増田賞」にトヨタの高級車「レクサスLS460」を選んだ。独創的な技術と強い競争力を持つ製品に対して贈られる「日本力(にっぽんぶらんど)賞」には、日立金属の冷間金型用鋼「SLD―MAGIC」、富士通のディスクアレイ「エターナス8000/4000」、松下電器産業の4ギガバイトSDHCメモリーカード―の3点を選定した。本賞10点はアマダのパルスカッティングバンドソー「PCSAW―700」など。受賞製品はいずれも先端技術を駆使して、機能性、信頼性や精度を高めた製品。合計14件のうち半分の7件を占めた電機・電子・情報系では、大容量化を実現したディスクアレイ、メモリーカード、HDD、次世代DVDといった記憶装置、記録媒体がズラリと並んだ。動画像をはじめとする大容量データに対する時代のニーズを映した格好だ。5件が選ばれた機械分野は、一台二役の複合加工機や、騒音低減のバンドソーなど、モノづくりの現場環境を考慮し、使い勝手の良さや働きやすさを追求したマシンが目に付いた。自動車、特殊鋼の受賞製品は、モノづくり大国の底力を示す逸品がそろう。

投稿: 金型職人が日本力 | 2007.01.13 19:00

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73927/12906137

この記事へのトラックバック一覧です: 金型屋人生雑感:

« 移動ガス室か? | トップページ | 縁台の下から »