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「自転車依存症」

著者の略歴を読むと、今までに自転車旅の本を数冊出したことに加え、「自転車の旅と、もうひとつのテーマである文学をクロスオーバーさせ~」という仕事の姿勢というか方向付けを持っていることが判る。
そのような著者が描いた自転車好きの生態や体験談が、本書だ。

冒頭から好事家にしか解らない専門用語で、私のようなハンパなスキモノは少し戸惑ってしまう。
このことについては著者があとがきで詫びているが、読み進めていくと、このことはたいした問題ではなくなるくらい、引き込まれる。
「首に縄を付けて」ではなく、「案内標識に従って」というノリで、自転車の、しかも昨今ではかなり特殊なランドナーの世界に優しく誘われる。

引き込まれた要因としては、くだけた文体の中に美しい日本語の表現がちりばめられているせいだろう。教養のある同世代の友人と、バカ話をしているかのようだ。
ときどき脱線してブンガクやゲージツの話題に移るも、それがイヤミにならずに好ましい。

今までの出版物は新書で出ており、アマゾン・マーケットプレイスでは既にお買い得な価格だ。
著者の印税倍増には貢献できないので申し訳ないが、とりあえず漁ってみることに決定。

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