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研究施設一般公開@交通安全環境研究所

熊谷市内にある、交通安全環境研究所のテストコース。
このコースは民間へ貸し出しとかしてくれるんかね?と研究所本体のサイトに行ったら、「研究施設一般公開」のお知らせが。
これは行かねば、と電車で向かった先は、東京・三鷹と調布の市境。
4月20日(日)の朝7時のこと。

この研究施設一般公開は、交通安全環境研究所・海上技術安全研究所・電子航法研究所の3施設合同で行われた。
隣接するJAXAも同じようなイベントが開催されていたが、敷地は区切られ、パンフレットも別だった。
三鷹駅から徒歩30分(バスもある)、施設の西門から侵入すると、交通安全環境研究所の「第二審査棟」から地味に始まった。

★第二審査棟
既に市販車に搭載されている、車速に応じて上下左右に配光するヘッドライトと駐車支援モニタの説明を受ける。
駐車支援モニタは、実車(CMで有名なニッサンのアレ)に乗って体験。
不思議だったのは、前部を写しているカメラの場所。。。ドコにあるのか? それを聞くと、
「ラジエータグリルの中に、うまく隠してあるんですよ」
と研究員も感心していた様子。

★第一審査棟
歩行者頭部保護対応のポップアップボンネットの説明と実演。
これは、歩行者の頭がボンネットを通じて下のエンジン部品に直接当たらないよう、先にボンネットを浮かして緩衝材として使うシステム。
実車は通常のエアバッグ同様、火薬で作動するが、ここでの実演はスカイラインの実車を使った空圧作動。
もう1台のジャガーのシステムは、一回火薬作動させた抜け殻がエンジンの上に転がっていた。1回くらい火薬での実演をやって欲しかったな。
Nissan_jaguar_2

★大型自動車排気研究棟
DME及び水素を燃料としたエンジンの研究棟。
大型トラック用の大きなシャーシダイナモが見もの。
水素エンジンを前に、地方に異動した研究員の身内が来て、ツッコんでいた。
「水素の流量はドコで測るの? え、そこ? 漏れは検出できないぢゃん」
と、普段会社で聞くようなセリフが(笑)
DMEというのは初耳だけど、話を聞く限り有望そうなカンジ。
でも、
「通常気体で、低圧(0.5MPa)で液化するということは供給機構はガソリンのようなノズルではありませんよね?」
「そう、車体側と供給機構を接続して、密閉空間にします」
うーん、めんどくせえ。。。空圧用ワンタッチジョイントみたいなもので対応できれば、セルフ化はできそうかな。

★鉄道車両実物大実験
4つの車輪が回転及び傾斜して、上に載せた台車に対して曲がった軌道を再現できる、鉄道用実験装置。
台車には、荷重をかけるだけの模様。
車輪そのものの、レールに対する接触面のRの最適化に使う。。。のかな?
車輪のRの改善事例がパネル展示してあったし。

★人口霧発生室
字のごとく。入ったら、一面霧。
1m先がやっと見えるくらい。
信号や標識の見え方の研究に使うとのこと。
ハロゲンヘッドライトとLEDライト・LED標識を発光させて、見え方の違いを確認させていた。
使っている水は水道水だけど、霧化する機構が不純物で詰まらぬよう、フィルターは使っているらしい。

★音響実験棟
クルマの入る無響室というところか。「クルマが入る」といっても、空間自体はクルマの何倍ものサイズ。聞いたところによると、4tトラックまでは入れたことがあるとのこと。
No_roar_room_guide
展示物に、タイヤから発するノイズの測定装置と「消音ホイールカバー」があった。
ノイズ測定は、84個もの小型マイクで集音するようだが。。。配線接続を間違えそうだな(笑)
「消音ホイールカバー」は、ホイールカバーに消音機能を持たせたものだ。開発の動機は理解できるが、試作品は1個4kg。。。計16kgで燃費の方が気になるよ(笑)
また、この日のデモとして、舗装路の違いによる騒音と改造マフラーの音のアンケートを行っていた。
改造マフラーのアンケートは、バイク・クルマ・トラック各々の純正品・社外品のマフラーの音を聞かせ、どれがウルサイかを問うもの。
バイクの音は、小鳥のさえずりも同時に聞こえた。。。コレ、バイクの音だけ奥多摩で録っただろ?(笑)
「違う環境で録ったデータは純粋に比較できないのでは?」とツッコむと、「これはデモなので。。。」と苦しい言い訳。でも、このアンケートが独り歩きして、法律制定に至るならば無視できないだろ。

★衝突安全実験棟
本日の、俺的目玉イベント。
予想(クルマを滑走させて衝突)とは違い、歩行者の頭部を模した球体をクルマのボンネットに衝突させる実演だったが、40km/h走行中のクルマに衝突した人間の運動エネルギーはかくも大きな衝撃なのか、と驚嘆。
(動画あり)
展示物には、自分も痛い目にあったことのあるナツカシのオフセット衝突車両や、実験用人形が置いてあった。
車両同士を想定した衝突実験に使用される、相手側の構造体(画像下部の矩形の物体)はアルミ製だが、実車同様の構造的強弱を有しているという。実車の強度分布のトレンドが変わる度に作り直すそうだ。

と、ここまでたっぷり2時間かけて見学終了。
昼食を職員食堂のAランチで済ませたあとは、400m水槽がシビれる「海上技術安全研究所」だ。
Labo_lunch

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