造り酒屋の街に
次の日の朝は、何故か寝つきが浅く、8時半起床。
朝食を摂ったら、上司に昨日の報告をして、直帰の許可をもらう。
当然、直帰OK。
あとは、寝ようが早く帰ろうが自由だ。
飛行機の予約を入れたりしてたら、結局二度寝もせずに昼近く。
前回行った、格安駅前寿司屋は夜のみの営業であることが分かって、がっくり。
既に寿司モードになってた腹は治まりきらず、即座にネットで検索、最も近い回転寿司屋を見つけた。
少し遠いが、タクシー飛ばすといういまだかつてない贅沢さを強行し、昼食は無事に寿司を堪能。ちなみに、今度の店も「当たり」。
さて、広島空港までタクシーを使っても良いが。。。腹ごなしに西条駅まで歩き、JR&バスで行くことにした。
駅までのルートは、先刻ネットの地図サイトで頭に叩き込んでおいてある。
ローカルなショッピングモールのある、歩道が広い道を歩いていると、2,3人が狭い道に入っていく。
その人たちの年齢や格好はクルマを使う人ではないと直感、駅までの近道に違いない。
ついていくと、煙突がやたらと建つ通りに誘われた。
これは。。。造り酒屋の街だ。
さらに進むと、道端には未だに井戸が点在し、酒の香も漂う。
古い醸造所の建物も保存し、観光のウリにしているようだ。
道から見える建物の内部は、高く積まれた箱を前にフォークリフトがせわしなく走り、正午には昼休みのチャイムまで聞こえてきた。
どこも、「現役」の職場である。
旅番組だと
「こんにちはあ、ちょっと見せてもらっていいですかあ」
「ああ、どうぞ、ぞうぞ」
という光景が展開されるが、下戸でもあるし、そんな厚かましいマネはできない。
雰囲気だけ楽しみ、通り過ぎた。
西条駅では、ちょうど来ていた電車に飛び乗った。
空港着のバスが出る、白市まではおよそ10分。
車窓からは、ゆるやかな起伏の雑木林と民家が見える。
空は、雲ひとつない。
この時間が仕事の一部だなんて思えない。思いたくもない。
白市駅に着いても、バスの発車時刻までは間がある。
ケータイのデジカメしか無いけれど、駅の周りを撮影して旅気分。
バスが来て、ひと眠りしたら空港到着。
搭乗口で出張報告書を書いてると、グレーのスーツを着込んだおっさんたちが並び始め、旅気分は吹き飛んだ。
機内では、昨夜のおかげで爆睡。
酔いを感じる暇も無く、羽田到着。
モノレールからみた陽は、西に傾いていた。
上越新幹線の席に座ると、周りのおっさんたち会話は「~だんべえ」「そうなん?」という埼北方言。
そうか、埼玉に帰ってきたのかあ。
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