No Signal Running
そのとき、ネットで実家が震源地に近いことを知った。
宮城より規模は小さいが。
仕事そっちのけで実家と連絡を試みるが、不通。
実家と自分の自宅との間にある姉とは、連絡が取れた。
姉と二人で何度も、近所の家にも連絡するが、やはり不通。
姉より実家に近い友人Qと連絡が取れ、被害状況を確認。
建物倒壊はなさそうだけど、とりあえず行ってみるしかない。
19:00、キャンプ道具一式をクルマに載せ、ガソリンを満タンにして出発した。
現地でのエネルギー供給は期待できない、と考えた方が良いだろう。
通勤時間帯のせいか、交通量は多いが、難なく進む。
いつもの裏通りを選んだのも、幸いか。
利根川を越え、いつも前を通るスーパーマーケットで買物。
2,3日の飲料水と食べ物を。
食べ物に関しては、実家はいつも米と野菜だけは豊富に備蓄してるし、都市ガスでは無いので、心配はしてなかった。
よって、緊急に火を使わずに食べられるパンやせんべいの類のみ少量を購入。
店内は、客でごったがえしていた。
夕刻だから?と訝しげに他人のカゴを見ると、インスタント食品が目立つ。それに、一家総出で来ているのが目立つ。
やはり、こちらは被害が大きそうだ。
R4バイパス高架道の下を横切るとき、高架の上は都心に戻るクルマでいっぱい、動いていないように見えた。
進むにつれ、徐々に点灯している信号が増えていった。
R294を越えて、つくば市郊外に入ると、ほぼ消えていた。
倒れたブロック塀も目立つ。
筑波山の麓の街まで来ると、中腹が真っ黒であることに気付く。
中腹にはホテルがあり、いつもは灯りが見えるのだ。
1ヶ所だけ、数kmの迂回を強いられた。
いつも通っている小さな橋が崩落したか?
実家まであと30分、あたりは信号も家の灯りも消えていた。
信号が機能しなくても、意外なほど危険を感じない。
運転マナー最悪な県民性だが、こういうときは良識UPするのか。
実家まであと10分というとき、ケータイに着信あり。
先に動いてもらっていたQより、母は無事という連絡が。
ありがとう、Qよ。
横切るためのR6も、上り方面は大渋滞。
このぶんでは家の前の3ケタ国道もやばいかな、との予想とは裏腹に不気味なくらい空いていた。
21:30、電気と水道が止まった実家到着。
| 固定リンク
コメント