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読書メモ 150307

純粋に自分のためのメモとして、記録を残すことにした。
とりあえずここ最近読んだものとして、以下3冊を記す。


「英語の冒険」  メルヴィン・ブラック
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英語がいかにして世界の共通語へと発展していったか。タイトル通り擬人的表現を交えた、「周辺言語との格闘と成長の歴史」。
その歴史は5世紀から辿り、決して平坦ではない、まさに「格闘」だった。

15世紀のイングランドでは、ラテン語の聖書を英訳したというだけで処刑された男がいた。
シェイクスピアが「マクベス」で「ナイフ」と言う言葉を使うと、有識者が「それは料理人が使う言葉だ」と非難された。
そのような事実を知り得ただけでも、読んだ甲斐があるというもの。

英語はゲルマン人がもたらしたものを祖にし、周囲を囲む数多の言語と戦ってきた事実を知ると、「イギリスは日本と同じ島国」という表現は簡単には使えなくなる。
英語に比べると、日本語はぬるま湯に浸かっているかのよう。だが、鎖国を経て諸外国との交流が当たり前となった、例えばこれから1000年、日本語の未来も考えずにはいられない。


「電車をデザインする仕事」  水戸岡鋭治
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プレゼント応募でもらった本。
電車を主とするプロダクトデザイナーが著者であり、帯には「発想術・仕事術」という言葉が踊るが、具体的なデザイン手法には触れず、心構えのみ何度も訴えて来る。

期待したものと違って落胆はしたものの、認められる仕事をこなしてきた著者には学ぶこともあり、ひとまず付箋を貼っておいた。
「読んだ時間返せ」とは思わないが、薄味のために¥1,500の価値があるかは微妙。


「ぼくは猟師になった」  千松信也
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数年前に図書館から借りて読み、また読みたくなって、今度は買った。
サラリーマンしながら山猟師、の実録エッセイ。

狩猟免許の取り方や本業との時間配分、獲物の捌き方などは写真や図で記されているので、暮らしぶりが分かりやすい。

著者の好奇心は獲物の副産物にまでおよび、革なめしまで手を出している。
何度読んでも面白い。

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