読書メモ 150525
「赤毛のアン」 L・M・モンゴメリ(松本侑子 訳)
とある掲示板のカキコミで、若い男らしき人物が「泣けるよ」といって薦めており、興味が湧いた。
今回読んだものは、ヨメの持ち物である。93年発行。
ひとつのエピソードが10~20ページに区切られ、ショートショートのような読み心地。
気軽に読み薦めていけるが、ときどきズキンとくる文章が響く。
それが適度な緊張感を与えてくれて、心地よい。
物語も面白いが、舞台が20世紀初頭のカナダの島ということが、現代となっては興味深い。
馬車が現役で道路はほぼ未舗装路、キリスト教会が生活の中心、子供も働き手として重要な時代。
現代と大きく異なった社会なのに、女の子の本質的な喜怒哀楽はあまり変わらないようだ。
「新訂 徒然草」
2,3年前に買ったものを、気が向いたときに数ページずつ読み進めてきて、つい先日読了。
馬術に関する記述が多いと聞いたが、予想外に少なかった。
含蓄のある文章ばかり並べたものかと思ったが、ときどき「こんなもの書き残す価値あるの?」という文章が現れて、油断ならない。
不思議な満足感を与えてくれて、おそらく今後読み返すだろう。
次は、読みやすい現代語訳で文章の理解を深めたい。
「マドンナ古文常識217」 荻野文子
「徒然草」を読んでる途中で、背景や文章の意味を気軽に勉強できればいいなというノリで買った。
これも小説のように一気に読むのではなく、少しずつ読み進めた。
でも、古文の世界の風俗を図示で理解できるという側面もあるので、「読む」というより図鑑を眺めるような感触。
高校生の参考書なので、「~は、受験に出ないので覚える必要ありません」という注意書きが頻繁に出てくる。
自分のように古文の授業をまともに受けたことがないヒトには、知った気になれてお得。
値段も安いし。
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