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金錯銘鉄剣復元品について聞いてきた

昨年末見た金錯銘鉄剣復元品の、学芸員による展示解説を聞いてきた。
以下は、そのメモ。

・1978年発見。
・1988年から2年間かけて、樹脂含浸による保存処理開始。このとき、文字が見つかる。
・目釘のための穴が、2ヶ所開いている。
・文字は、鏨(タガネ)で彫られている。
・文字は、金糸の象嵌。
・文字によって、金の含有率が異なる。
  Au:Ag=70:30
 や
  Au:Ag=90:10
 など。
・鞘のカケラも残っていた。材質はヒノキ。
・鉄の産出地は不明。
・2008年、九州大学のX線CTスキャナで4層の鉄を重ねて鍛えたことが判明。
・復元で使用した一文字の金は、およそ0.7g。全体では115文字だから、80.5g。
・文字の転写は、カーボン使用。
・文字の彫り溝は、発掘品はV字型。復元品は、剥がれないよう逆Ω型に埋め込んだ。
・砥石も出土した。京都丹波地方のものと思われる。
・鞘,柄は朽ちて、形状など想定できず。
Dscn9774


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