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Blue Eggs(5)

帰宅後、義妹に借りた「大草原の小さな家」のDVDを見てると、ガタッと物音がした後にギャーッギャーッとムクドリの大きな鳴き声がした。

ヨメと顔を見合わせ「ナニゴト?」と巣を覗くと、とぐろを巻いた蛇が見えた。
うろこの色からして、アオダイショウか。

「これも自然、抗うことは出来ない」と放置しようとすると、助けてやってとヨメに懇願された。

しょうがねえな。
火箸を使ってアオダイショウを引っ張り出すと、雛を離して、縁側の下へ逃げてった。
おとなしいなあ。
前に見たジムグリは、鎌首もたげて攻撃する気満々だったぞ。

襲われた雛は、頭部に傷を負ったものの生きていた。
巣に戻したが、傷のせいか精神的ショックのせいか、放心したかのようにじっとしていた。
やれやれ、と部屋に戻った1時間後、再び「ギャーッギャーッ」。
さっきと同じく巣が襲われていた。
またも火箸で引っ張り出して、雛を救助。

あらためてアオダイショウを見ると、太くて長い。
長さは、自分の背丈くらいありそう。
もう少しよく見たいと尻尾を掴んで引き寄せようとすると、すごい力でブロック塀をよじ登って逃げられた。
後で調べると、腹に爪のようなものがあって、木登りが得意らしい。
塀を上ったときに感じた手ごたえは、その爪の抵抗だったのだ。

再び雛を戻すべく巣を覗くと、他に2羽の雛がいた。
Dscn1667
その雛たちは、鳴き声をあげなかったようだ。
Dscn16672

アオダイショウは、また来るだろう。
見張りをするわけにもいかないから、戸袋の入口部分を軍手で軽く塞いでおいた。

夜はこのままにして、翌朝軍手を取れば再び親鳥がエサを運ぶだろう。
あるいは、軍手の軽さなら親鳥が動かせるかも知れない。
そう考えて、今日は床に就いた。

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